見た目の距離で外側のニンゲンを欺く。

ウチの姿を見つけると
好きなことを止めてでも
ウチの側にやって来る。

ウチの声を聞くと
部屋で寝てても飛び起きて来る。

そんなあのコに
手は差し出さない。

だって
外側のニンゲンの監視がキツクなっているから。

それでもあのコは手を差し伸べる。

だから・・・
手を出さず
言葉も出さず
笑ってみた。

笑顔でウチの側から離れて行った。

それでいいと思ってる。

外側のニンゲンに
距離が離れたと思ってもらえるほうが
あのコのためだと思うから。

気持ちはとても近いんだけど。